制度も知らずに批判だけは立派なバカが多くて萎える

戸籍のことも知らずに、調べようともせず、批判だけは一丁前なバカの多いこと多いこと。

戸籍ってのは本籍地の市町村にあるってこと知ってるか?
本籍地って意味わかるか?
住んでるところって意味じゃねーぞ。

どこに住んでるかには関係なく、「任意の」場所における。
だから、北海道に住んでいる人が、沖縄に本籍地を移して、沖縄の市町村が戸籍を管理することもできる。

なぜなら、戸籍とは本人が誰の子供で誰と結婚したかとか、そういう「身分関係」を明らかにするのが目的だから、本人が住んでる場所とは関係ないからだ。

一方、住民票とは、年金とか健康保険とか、市町村から行政サービスを受けるために必要なもの。

んでその「身分関係」を示す戸籍と、行政事務に必要な「住民票」をリンクさせるものが、戸籍の附票。

だから、戸籍の附票が無いと言うことは、どこの住民でも無いと言うことで、年金も医療も国勢調査も何もかも、そういう行政事務の対象になっているわけが無いんだよ。
もちろん、人口とも平均寿命とも関係がない。

なので、「登記簿上は生きている」なんて言い方がされるが、正確には、死亡届や抹消がなされていないから、書類だけが残っていた、と言った方がより実態に近いだろう。

戸籍は申請主義だから、申請のあった戸籍を引っ張り出して、手を加えて更新することになる。
だから、問題になっているような、何らかの事情で申請がされなかった戸籍は、ずっと引っ張り出されないことになり、こういう特別な調査でもしないと、その存在すら気付かないということもありうる。

もちろん、住民登録が無いんだから、それで実害があるということは無いし、こういう戸籍が残っているからといって、他人の戸籍の信頼性が揺らぐということも全く無い。

だから、

「年金が支払われていたのか!」
「人口が減る!」
「平均寿命が下がる!」
「犯罪に悪用される!」

と騒いでいる声が多いが、こういう戸籍が残っていたからといって、年金が支払われているわけではないし、人口は減らないし、平均寿命も下がらない。
犯罪については、確かに戸籍を悪用する奴らがいるのは事実だけど、そういう奴らがこんな目立つ戸籍を狙うわけ無いでしょ。
戸籍を詐取して、「私が186歳です」って住民登録するの?
そんなの通るわけないでしょw
(狙うなら、もっと普通の戸籍を狙うよ)

だから、年金だの平均寿命だの批判している人達は、制度を知らずに、知ろうともせずに、ただマスコミの記事に脊髄反射して、批判だけは一丁前なだけ。

よく、批判だけは立派な人達は、「行政は社会を知らない!オレたちを見習え!」って批判するけど、少なくともこの件に関しては、社会を知らない、知ろうともしないのはオマエ達だよ。
そんなに亡くなった人の書類が残っているのが問題だと思うなら、法務局行って登記簿でも見てこいよ。
亡くなった人とか、それこそ江戸かと思うような名前があるからさ。

どこかの政治家が「日本人の劣化が急速に進んでいる」と言ったらしいけど、言った本人に対しては「オマエが言うな」だけど、日本人が劣化しているという部分については、脊髄反射して大騒ぎしている人達を見ると、残念ながらその通りだと思うね。

それとも大騒ぎしている人は、日本語は使えるけど日本の方じゃ無い人達なのかな。
それならいいんだけどねぇ。

それにしても、これ書いたマスコミはさ、単に2・3行の記事だけじゃなくて、制度の解説なんかも少しはしてやれよ。
日本人の多くは自分の頭で考えられない、調べもしない、マスコミに煽られて騒ぐだけのバカなんだからさ、そうしないと、ずっと勘違いしたままだよ。
それこそ、亡くなった人の戸籍が残り続けたように。

記事書く前に、ちょっと市町村の人に聞くだけで、この辺のことは教えてくれるだろ。

え? 単に国民を煽って記事売ってるだけだって?
まぁ、それはそうかもしんないけどさ。

でも、それが行き着いた先にある国は、多分、ろくな国じゃないよ。



<参考>「さらに古い人が出るのか?」

いま見ることのできる戸籍は、明治19年1886年)に作られたものからなので、例えば、1886年当時に80歳の人がいたら、その時代の戸籍に記載されたはずです。
(ちなみに今回の186歳の人は、その当時62歳ですね)

で、もし仮にその人が、身寄りが無いとかの何らかの事情で、亡くなったことも気付かれず、誰も死亡届を出さず、そのまま忘れられてしまったとしたら、204歳の戸籍として出てくる可能性はゼロでは無いかもしれません。
(どれぐらい可能性があるかは分かりませんけどね)

当時90歳なら現在214歳で、当時100歳なら現在224歳で、さらに古いものが出てくることは、可能性としては有り得ます。

ですがそれを、「登記簿上は生きている高齢者!」と表現することが適切でないことは、みなさんお分かりでしょう。
戸籍の附票がなかったということは、単に、抹消されなかった書類が残っているだけに過ぎませんので。

本来この問題は、残っていても実害があるわけでもないので、何かのきっかけでそのような戸籍が出てきたときに、その都度抹消していけばいいだけの話なのだと思います。
ですが、何か全て一斉調査しなければならないような雰囲気になっていますので、実際に全部やるんでしょう。
個人的には、調べるコストと実益との兼ね合いで、あまり意味は無いことのように思います。