風評被害が嫌だから、ホウレン草の内部被曝量を計算してみた

風評被害が嫌だから、一つの参考として、ホウレン草の内部被曝量を計算してみた。

今回、ホウレン草1kgから検出された、放射性核種とその【最大値】。
(Bq=ベクレル)

ヨウ素 15,020Bq/kg
セシウム   524Bq/kg

ヨウ素セシウムは、それぞれの代表核種である、ヨウ素131、セシウム137として計算する。


経口摂取の場合の、ヨウ素セシウムの内部被ばく換算係数
ヨウ素  2.2×10^(-8)Sv/Bq
セシウム 1.3×10^(-8)Sv/Bq

なお、線量の積分期間は、成人の一般公衆が摂取してから50年。

今回の、【最大値を記録した】ホウレン草1kgを食べた場合の内部被曝線量。

ヨウ素  15,020Bq×2.2×10^(-8)Sv=0.00033Sv=0.33mSv
セシウム   524Bq×1.3×10^(-8)Sv=0.0000068Sv=0.0068mSv

ホウレン草を一度に1kg食べる人もいないだろうから、ホウレン草のおひたし1人前(80g)で考えると、

ヨウ素  0.33mSv×80g/1000g=0.026435mSv
セシウム 0.0068mSv×80g/1000g=0.000545mSv


これらは、防災計画に定められる内部被ばくに関する避難基準、100mSvに比べ、充分低い。
なお、この計算は、今回最も汚染されている、露地物のホウレン草を食べた場合の線量であり、なおかつ、おひたしにするときに湯の中に排出される分については、考慮していない。

ちなみに、茨城県の資料によると、現在の出荷ホウレン草はハウス物が主流であり、露地物は検査のために探すのにも苦労したとの事。

なお、同様に、今回の原乳1kg当たりの線量は、
ヨウ素 1,510Bq×2.2×10^(-8)Sv=0.000033Sv=0.033mSv

コップ1杯相当(200ml)の放射線量は、
ヨウ素 0.033mSv/5=0.0066mSv


なお、ヨウ素131は半減期8日であり、流通経路に乗って実際に消費者の口まで届く時間を考慮すれば、ホウレン草・牛乳ともに、実際の線量はもう少し低くなると思われる。


≪内部被ばくに関する線量換算係数≫
http://www.remnet.jp.cache.yimg.jp/lecture/b05_01/4_1.html

※後の茨城県の資料によると、このホウレン草は洗って計測したもののようなので、その部分を修正しました(H23.3.22)。