放射性物質は、もうほとんど漏れていないんじゃないかな
放水口から海への流出以外には、周辺環境への放射性物質の放出は、現在ではほとんど無い、あったとしてもごく微量では無いかと思うんだけど。
そう思う根拠は、福島第一原発内のモニタリング結果や、文科省が行っている周辺地域のモニタリング結果。
これらが、長期的に見て下降傾向を示しているから。
もし、未だにヨウ素やセシウムなど、気体状の放出があるのであれば、これらのモニタリング箇所のどこかが反応して、新たに大きな上昇を示すはず。
でも、見ている限り、一時期の雨などを除けば、そういう上昇は無く、下降傾向を示している。
これは、現在の冷却作業が功を奏しており、原発からの新たな放出が無いか、あったとしてもほとんど微量であるからではないかな。
そういう考えが正しければ、
【放射性物質を封じ込める時期について「数カ月後が一つの目標になる」との見通しを示した】
については、言った人の表現が悪いのか、それとも記事にした人の書き方が悪いのか知れんけど、ちょっと一般の人には、誤解を招く表現では無いかと思う。
一般の人がこの表現を聞けば、
「いまだに漏れ続けているのか」
と考えてしまうと思うけど、
原発からの新たな放出が無いか、あったとしてもほとんど微量なのであれば、この表現はむしろ、
原子炉建屋の破損とか、2号機のサブミッションプールとか、原子炉容器に至る配管等の緩みとか、そういう部分の「閉じ込め機能の回復」を意味しているのでは無いかと思うが。
そういう、「閉じ込め機能の回復」を、【放射性物質を封じ込める時期】と表現したのではないかと思うが。
※放水口からの流出なら、漏れ出ているところを見つけて止めれば収まるのだから、そんなに何箇月もかかるもんでは無いと思うしね。
もしそうではなく、やっぱり今でも、気体状の放射性物質が、周辺環境へ影響を与えるレベルで漏れているんだ、ということであれば、それについての発表もないし、モニタリング箇所も反応していないし。
だから、そういう情報を前提とすれば、この発言の【放射性物質を封じ込める時期】とは、「閉じ込め機能の回復」を意味しているのであって、今現に漏れている放射性物質を止めるのにあと何ヶ月もかかるとか、そういう意味では無いんじゃないかと思うんだけどね。
どうなんだろか。