福島県の学校の、放射線量の推移見込み(個人的メモ)

計画的避難区域内を除き、現在までに観測されている最大の値は、伊達市立小国小学校の5.6μSv/h

同校の土壌分析結果(/kg)は、
ヨウ素131:6800Bq、セシウム134:6700Bq、セシウム137:8100Bq

測定された放射線の原因は、これら土壌に降下した放射性物質からのもの


上記の土壌1kgを点線源とみなし、線量定数を用いて、各核種の放射線量と、全体に占める割合を推計する
用いる定数(μSv/h)は、ヨウ素131:0.0648、セシウム134:0.249、セシウム137:0.0927

なお、本当は、この定数は1MBqかつ線源から1mのものだが、今回の計算は、各核種の線量に占める割合と、今後の推移を考えるものなので、特にこだわらずに計算を進める。
(割合と推移変化を求めるだけだから、MBqをBqに直しても、1mを0.5mに直しても、計算結果は変わらないのでこのままやる。計算がメンドクサイからというわけではない。断じてない)


ヨウ素131:
6800Bq×0.0648μSv=441μSv(15.4%)

セシウム134:
6700Bq×0.249μSv=1668μSv(58.3%)

セシウム137:
8100Bq×0.0927μSv=751μSv(26.3%)

合計 2860μSv(100%) ← この数字は、仮のものだからね

このように、現在の線量の主要な核種は、セシウム134であり、6割程度を占めていることが分かる。


さて、ヨウ素131の半減期は8日、セシウム134の半減期は2年

分析された4月14日から9月14日まで、5箇月間の減衰を考慮したとすると、ヨウ素131はほとんどゼロ、セシウム134は90%に減る

このときの線量を同様に計算すると、


ヨウ素131:
0Bq×0.0648μSv=0μSv(0%)

セシウム134:
6030Bq×0.249μSv=1501μSv(66.7%)

セシウム137:
8100Bq×0.0927μSv=751μSv(33.3%)

合計 2252μSv(100%) ← この数字は、あくまで仮のものだからね


この間の放射線量の減少は、
2252μSv ÷ 2860μSv = 78.8%


従って、小国小学校の5.6μSvは、今後5箇月間で、4.4μSvまで低下すると見込まれる
(単純計算だよ!)

その他の、4μSv前後であった他の学校は、おそらく3.8μを下回ってくるだろう

ちなみに小国小学校のその後は、見てのとおり、セシウム134の影響が大きいので、1年後で3.9μ、15箇月後で3.76μ、2年後には3.1μに低下すると見込まれる


※これはあくまで、今後の、時間による減衰だけを考えた場合の話。雨風等の諸条件によって変化する。
※計算の考え方が違うとか、間違ってるとかあれば教えてください。