以前と同じように、東京の水道水の内部被曝線量も計算してみた
まぁ正直、計算としては大した計算じゃないんだけどね。
ともかく、今回、東京都・金町浄水場から検出された、ヨウ素131を含んだ水、1リットルを飲んだ場合の内部被ばく線量は、以下のようになる。
210Bq×2.2×10^(-8)Sv=0.00000462Sv=0.00462mSv
これは、防災計画に定められる内部被ばくに関する避難基準、100mSvに比べ、充分低い。
なお、線量の積分期間は、成人の一般公衆が摂取してから50年である。
ちなみに、それほど意味のある数字では無いが、参考として、避難レベルの100mSvと、普段のときでも食品から1年間で受けている0.29mSvに対する量は、避難レベルの100mSvに達するには21,000リットル以上、普段の0.29mSvに達するには、63リットル飲む必要がある。
もちろん、この量は、このレベルの数字が今後も続くとして、である。
それと、今回、乳児用の基準値を超えたのは金町浄水場だけで、対象となるのは、23区、武蔵野市、三鷹市、町田市、多摩市、稲城市のみである。
他の浄水場はと言うと、朝霞浄水場では不検出、小作浄水場では32Bqで、基準値未満。
なので、八王子市とか、日野、国立、府中、調布などは、全く問題なし。
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/press/0323suidou.pdf
もちろん、乳児以外にとっては、どこであっても元々問題なし。
まぁもちろん、金町浄水場の水も、(乳児用の)基準値を超えたといっても、半年とか飲み続けて【体に影響が出るかどうか】レベルだし、そもそもこの数値が今後も続くかどうかも分からないのだから、そんなに心配する必要も無いと思うが。
参考までに、やはり気になって、赤ちゃんには飲ませたくないと思う人は、八王子、日野、東村山といった朝霞・小作浄水場のエリアや、埼玉・千葉の水道から水を貰ってくれば、問題なし。
または、ヨウ素131は半減期が8日だから、空のペットボトルに水を入れて冷蔵庫に8日以上放っておけば、8日後には放射線量は半分以下になる。
こういうのも、試してみるといいかも。
まぁ、私としては、そもそもこのレベルが8日以上続くとは思わないが(後述)。
それから、東京都でミネラルウォーターが買い占められているようだけど、40歳以上の人は、ミネラル飲んだって何の意味も無いからね。
というのも、このヨウ素131については、甲状腺に対する被曝が心配されて、そのために、ヨウ素が大量放出される時には、安定ヨウ素剤の服用措置が採られるわけだけども、40歳以上は服用の対象外になっている。
というのも、40歳以上では、ヨウ素で被曝しても、甲状腺がん等の発生確率は増加しないから。
そんなわけで、赤ちゃん以外は元々基準未満だから、元々ミネラル飲む必要も無いんだけど、40歳以上は、なおさらミネラル飲む意味ないからね。
そんな心配してミネラル買い込むくらいなら、赤ちゃん抱えて心配になってるお母さんに譲ったらいいと思うよ。
買占めなんて、いい大人が恥かしいからやめときな。
それにしても、基準値を超えたのはあくまで乳児用、それも金町浄水場のみで、普通の大人や他の浄水場は平気なのに、何やら東京全体で、普通の大人の分まで基準値超えたような風潮になってるね。
今の感じだと。
なんて言うか、都会の人って言うのは神経質だね。
それと、さっき少し書いた、このレベルが今後も続くのかって話。
今回レベルが上がったのは、21日〜22日にかけての、降雨の影響と思われる。
金町浄水場の水源は江戸川(利根川)だから、この日に上流で降った雨が、金町浄水場の辺りで集まってしまったのだろう。
現に、東京よりも、もっと福島に近い茨城・栃木・群馬ではそれほどでもないのに、東京の金町浄水場だけが問題になっている。
これはおそらく、江戸川上流部の、水面だけではなく、市街地や畑といった地表に降下したヨウ素も、排水の過程で徐々に河川に集まることで、下流の金町浄水場の辺りでは集まってしまったのではないだろうかと思う。
各地の放射線の状況を見ると、降雨のあった21日〜22日は高くなったものの、それ以降は高さが継続せず、低下している。
これは、福島第一原発からの放射性物質の放出が増えているわけでは無く、降雨の影響によるものであったと思われる。
なので、今回の金町浄水場の水の話も、降雨の影響によるもので、このレベルが継続するものではなく、一時的なものではないかと思う。